スマートハウスとは、IT(情報技術)を使って家庭内のエネルギー消費が最適に制御された住宅のことです。具体的には、太陽光発電システムや蓄電池などのエネルギー機器、家電、住宅機器などをコントロールし、エネルギーマネジメントを行うことで、CO2 排出の削減を実現する省エネ住宅のことを指します。
省エネ・創エネ設備を備えた住宅がエコ住宅であるのに対し、エネルギーマネジメントシステムで最適化されたエコ住宅がスマートハウス(=賢い住宅)と言えそうです。
参考:蓄電池.net
太陽光発電システム
太陽光発電システムは、太陽の光エネルギーを受けて、太陽電池が発電した直流電力を、電力会社と同じ交流電力に変換し、家庭内の様々な家電製品に電気を供給します。
メリット1
光熱費を削減できる
- 太陽光エネルギーを一日のうちに上手に活用し、太陽光だけで電気をまかなえる時間が少しでも増えれば、光熱費が大幅に削減できます。
メリット2
発電した電気を売ることができる
- 発電したら、電力は自分の家庭で使用することになりますが、余った電力は電力会社に売電することで収入を得ることができます。
メリット3
災害時には発電した電気を使用できる
- 地震や台風、竜巻などで電力が使えなくなった場合は、太陽光発電システムで発電した電力を使用することができます。
実際に東日本大震災ではテレビで情報収集したり、携帯の充電や温かい飲み物を作ったという声が寄せられています。
参考:太陽光発電のメリットとデメリット2015年【最新版】
照明器具(LED 照明)
LED とは、発光ダイオード(Light Emitting Diode)と呼ばれる半導体素子のことを指します。
LED に流れる電子のエネルギーを用いて発光させます。蝋燭の火や白熱電球の光と違い、熱放射によらない光です。
(蝋燭の火や白熱電球の光は、物質を熱して発光させる熱を伴う光です。つまり、光の照射面が熱せられます)
現在、一般的に普及している照明用のLED は、LED から発せられる光を蛍光体によって白色に整えています。
参考:一般財団法人
照明学会
メリット1
光量が増加
- 1ワット当たりの器具から出る光の量(光量はlm の単位が用いられる)が従来の蛍光灯シーリングライト並み、もしくはそれ以上の多さになってきています。蛍光灯の場合40lm/w(1W あたりlm 数を
エネルギー消費効率と呼ぶ)前後がLED シーリングライトは80 前後から120lm/w(LED の場合は固有エネルギー消費効率という)を超えるものもあり、単純に計算すると電気代が1/2~1/3 となります。
メリット2
長寿命(40,000 時間)
- 大型シーリングライトに多用される環型蛍光ランプの寿命は種類により6,000-16000 時間くらいです。仮に1日10時間の点灯でおよそ1年半から4年ほどでランプ交換となります。それに対して
シーリングライトのLEDは主に40.000 時間の寿命のため10年以上持つことになります。
メリット3
光の明るさや色が容易に変えられる(調光調色)タイプが普及
- 付属のリモコンで、明るさや光色(暖かい光から涼しい光まで)の調光調色できるタイプも普及しています。
メリット4
気に入った照明シーンを記憶して再現可能
- 機種によって、お気に入りの明るさや光色を何パターンか記憶することが可能のものもあり、簡単な操作でそれぞれに生活シーンにあった照明パターンが再現できます。器具によっては、「お休み」「勉
強」「リラックス」などに適した光をあらかじめシーン設定されているものもあります。
メリット5
虫が寄り付きにくい
- カバー脱着タイプと完全密封タイプがあります。LED の場合は紫外線がほとんど出ないため、虫が寄り付きにくいことからいずれも清掃が楽になります。
参考:All About住宅・不動産LED シーリングライトのメリット・デメリット
蓄電池
蓄電池とは、充電することによって電気が蓄えられて電池として使うことができ、何かに電気を使って放電した後も、再度充電することによって使うことができるようになる電池のことを指します。二次
電池・充電池・バッテリーとも呼ばれています。
メリット1
月々の光熱費を上手に節約
- 深夜の安い電力を蓄電池に貯めて、電気料金の高い時間帯に使って、毎月の電気代を安く上手に節約ができます。オール電化とあわせて導入すると、電力のピークシフトにより総合的に光熱費の削減が期待できます。
メリット2
太陽光発電と組み合わせると売電量が増加、または購入電力を抑制
- 太陽光発電と蓄電池の組み合わせは相性がよく、ご家庭のライフスタイルや目的にあわせて「太陽光の売電量を増加させる」、または「太陽光発電で賄えない時間帯の電気をカバーする」ことができます。
「太陽光の売電量をアップさせる」
深夜の安い電力を充電し、太陽光発電が発電している昼間の使用電力を賄うことで、太陽光で作った電気を多く売電にまわせます。
「太陽光発電で賄えない時間帯の電気をカバーする」
深夜の安い電力を充電し、太陽光発電で使用電力が賄えている時間帯は放電せず、太陽光発電で賄えない時間帯の電気をカバーすることができます。購入電力を減らして節電に貢献できるタイプです。
メリット3
災害時、停電時も利用できるから安心
- 日本各地で起こった地震や台風などの予測できない自然災害を経験し、近年はとても防災意識が高まりましたね。蓄電池は貯めた電気を使うことができるので、地震や台風などの自然災害が起こっても安心です。
特に小さなお子様やお年寄り、病気を抱えた方がいらっしゃるご家庭では電気は重要なライフライン。蓄電池は、もしもの時にもしっかりと備えることができます。
製品によりますが、停電時に使いたい家電製品をあらかじめ設定しておくことができ、太陽光発電や蓄電池から電力供給が開始され12~24 時間連続で使用可能なものもあります。また、日中は太陽光発電の発電量に余裕があれば蓄電池への充電もできる製品もあるので、さらに安心です。
参考:省エネドットコム
HEMS
HEMS とは、Home Energy Management System(ホームエネルギーマネジメントシステム)の略。まさにその言葉通りで、家庭のエネルギーを管理するためのシステムのことです。
管理することによって省エネを行うことを目的とした機器であったり、機器とともにコンピュータやネットワーク、スマホなどを組み合わせたシステムでもあります。
参考:価格.comHEMSとは?太陽光発電との親密な関係
メリット1
省エネや節電へのモチベーションアップに繋がる
- 現在使っているエネルギー量を把握できるほか、過去のデータとの比較などもできるため、自ら積極的に節電や節水などといった省エネ活動に取り組まれる方も多いとの事です。
メリット2
電化製品を自動制御できるため、効率的にエネルギーを使える。
- HEMS に対応した電化製品を使用している場合、それらの機器を自動で制御することができます。
例えば、エアコンの場合は「電源をオンにして、1時間たったら省エネモードにする」、IH クッキングヒーターの場合は「家庭内で使える電力量を自動で判断し、火力を調節する」、太陽光発電+エコキュートの場合は「太陽光発電の余剰電力を使ってエコキュートを自動沸き直しさせる」といった設定が可能になり、効率的にエネルギーを利用することが出来ます。
メリット3
バージョンアップを行えるため、最新の「見える化サービス」を常に利用できる
- 「HEMS」は内部にOS を搭載しているため、ファームウェアが更新された際には、ネット回線を通じアップデートができ、機器の状態を最新に保つことが可能になります。
参考:次世代エネルギーニュース24 10分でわかる!「HEMS」講座